私たちは『予防』に重きを置いています。
2023年時点で65歳以上は日本人口の約30％を占めており、世界的に見ても高齢者の総人口に占める割合を比較すると、日本は世界で最も高くなっており、今後も上昇が続くといわれています。介護・看護職においても人手不足が問題に取り上げられているのが現実です。『予防』の観点において、日常生活上で介護・看護に頼りきらないための体づくりが重要になります。私たちはリハビリを行うことで主に、転倒の危険性を減らし骨折による入院を予防することや、住み慣れている自分の家で生活を送ること、近頃問題になっている老々介護や同居している家族の介護負担を減らすこと、一度悪化した体の状態をそれ以上悪化させないこと等に努めます。

 

訪問看護というと、「在宅で寝たきりの方しか見に来てくれないのでは？」「看護師だけしか見に来てくれないのでは？」といったイメージがよくあります。実際は「以前病気にかかって、今はこれだけ動けるようになっているんだけど……」といった方でも、介護保険や医療保険を利用して訪問看護を活用することができ、リハビリも提供することが可能です。

 

リハビリテーションの役割には例として以下のようなことが挙げられます。
・日常生活における基本動作（寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行等）の練習や指導
・関節拘縮（筋肉の伸びが悪いことや、関節自体に何かしらのストレスがかかることで、関節の動きが固くなること）の予防
・転倒予防、廃用症候群（日頃活動が少なくなり、筋力、体力が低下すること）予防のための筋力トレーニングや体操、運動指導
・筋肉の固さや痛みを感じる部分の緩和を目的としたストレッチやリラクセーション
・利用者さんの実際の動きを確認し、家屋内の環境調整や改修の提案